ストレスはあなたの記憶にどのような影響を与えるのか

ストレスがあなたの記憶に影響を与えているらしい。ビジネスに於いて記憶力は言わずもがな求められるものだ。このトピックは日々ストレスを感じているあなたにとって無視できないものになるかもしれない。


多少のストレスは私達によい影響を与えるというのは周知の事実かもしれない。適度な緊張感がある方が高いパフォーマンスを発揮することは経験的にも理解できる人はいるはずだ。

しかし、多くの場合過剰なストレス私達の身体に不具合を引き起こす。過度なストレスによって自律神経が乱れることで体調不良になることもある。最悪の場合にはうつ病などの精神疾患にも繋がることもあるだろう。そして、それは記憶に対しての影響も同様。ストレスと記憶には影響があるといくつかの研究が明らかにしているのだ。

ストレスと記憶の関係

ストレスは人が記憶することに影響があると考えられている。
アメリカのオハイオ大学の研究結果によると、慢性的なストレスは記憶障害に繋がるということが明らかになっているのだ。また、人はストレスを感じると短期記憶を行い、その短期記憶は長期記憶に変えるのが難しくなる。つまり、ストレスを感じるということは学ぶことを難しくすると言われているのだ。
参考: 「あなたの短期記憶を鍛えるトレーニング方法

記憶のメカニズムとして、長期的に覚えるには過度なストレスを感じない環境をつくることが大切ということだ。あなたがもし普段、働仕事や勉強をしている場所で強いストレスを感じているということに気づいているのであれば、今すぐにでも場所を変えるべきだ。
それほどまでにストレスというのは記憶に大きく影響する。

ストレス環境下でも記憶力をキープする方法

どれだけストレスと記憶力との関係を頭で理解していても自分自身ではどうにもならないこともあるだろう。ビジネスマンであれば取引先や上司との関係は自分自身でコントロール仕切るのにも限界があるからだ。

そのような外部の変数を自分自身ではコントロールできない状況において、あなたは自分のストレスをいかにマネジメントするかが求められる。
いくつかの方法を紹介したい。

1.呼吸のコントロールをする

ストレスを感じている時、人の呼吸は浅くなると言われている。自分の意思で呼吸をコントロール術を学ぶことでストレスそのものをマネジメント出来ると考えられているのだ。
実際にアメリカの警察官の士官候補生への訓練内容で呼吸のコントロールに依る心理パフォーマンスの技術を学び練習したものとそうでないものとの間では感じているストレスのレベルに大きな差があったと発表されている。
呼吸法は一般的なストレスのマネジメント方法であるため身につけて置いて損はないだろう。

参考: https://panasonic.jp/aircon/air_letter/column/201805_stress.html

2.有酸素運動をする

12週間の有酸素運動プログラムによって記憶障害者の記憶能力は改善されることも明らかになっている。この研究の対象者はストレスの疲労による軽度の認知障害を経験した人が多かったため結果は確からしいと考えられるだろう。

参考: 「運動と酸化ストレスと健康」
https://core.ac.uk/download/pdf/56631943.pdf

3.マインドフルネス瞑想をする

マインドフルネス瞑想はストレスの軽減や集中力の向上に効果があることは明らかになっている。アメリカの西海岸からブームは始まり、今やニューヨークのホワイトカラーにもクールな習慣の一つとして流行り弾めているのだ。睡眠の質も記憶に影響することが分かっている中、睡眠とストレスの両者に左右するマインドフルネス瞑想を実践しない手はないだろう。

さいごに

大事なのは自分がコントロールできる部分と出来ない部分を明確にすることだ。自分でどうにもならない範囲に関しては諦める必要があるからだ。

ストレスマネジメントはビジネスマンにとってもはや必須のスキルセットだ。
記憶力の向上という観点から見ても自分のストレスを定期的に発散する術は身につけておきたいものだ。
あなたのストレスを発散する方法はあなたが一番知っている。
この武器を見つけられるだけでビジネスマンとしてあなたのストレスマネジメントスキルはぐっと向上するだろう。

参考:「毎日の瞑想が自律神経を整える」
https://www.saluce.jp/wp/articles/37
「ストレスに強い記憶を形成する」
https://www.eurekalert.org/pub_releases_ml/2016-11/aaft-4112116.php

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