本が好きなあなたこそ本を断捨離したほうがいい
自宅にはどのくらいの本があるだろうか。一度読んだだけでも2度目は読み返すことはほとんど無くあなたの部屋の本棚に居座り続ける。果たしてそのまま置いて置く意味はあるのだろうか。今回はそんな本が好きなあなたに断捨離することを勧めたい。
あなたの部屋にある本で2回目以降読み返しているものは何冊あるだろうか。もしかしたら1回も読んだことがない本を数える必要がある人もいるかも知れない。 本屋で運命的な出会いをした時には強い意志を持っているのに、家に置いているとインテリアの一部のようになってしまう。そのような経験はないだろうか。 実は今、アメリカでは日本でかつて人気だった近藤麻理恵 さんの「KonMari 人生がときめく片づけの魔法」という番組がNetfilxで一大ブームとして盛り上がっているのだ。断捨離や片付けブームは日本からアメリカまで伝播し、ウェルビーイングなあり方の一つとしてモノをあまり持ち続けないミニマリスト的な考え方が世界的に重要視されるようになっているのだ。
目次
本を断捨離するということ
そもそも断捨離とは
モノへの執着を捨て不要なモノを減らすことにより、生活の質の向上・心の平穏・運気向上などを得ようとする考え方のこと。2009年刊行の『新・片づけ術「断捨離」』(やましたひでこ著、マガジンハウス)により提案された。断捨離はヨガの「断行・捨行・離行」から生まれた言葉で、「断」は入ってくる要らないモノを断つこと、「捨」は家にあるガラクタを捨てること、「離」はモノへの執着から離れることを表す。
読書が好きな人が必ずと言っていいほど持つ悩みの一つに、今まで買った本の数が増えてくると自宅に置ききることが出来ないというものがある。心当たりがある人もいるはずだ。 しかし、本当にあなたの部屋にその本は必要だろうか。 女優の宮崎あおいさんも「これからの人生で読み直したいと思う本」という基準で、断捨離を実行し、多くの本を処分したと報告している。
断捨離をするメリット
部屋がスッキリする
沢山の本があることによる圧迫感は想像以上のもの。今まで何年間もかけて積み上げられてきた本棚にある本にはもしかしたらホコリがかぶっているかもしれない。 部屋がスッキリすることは心理的にも良い影響を与える。シンプルで整理されている部屋では集中する環境としてはぴったりだ。読書や仕事、瞑想など何でもよい。掃除がしやすくなるのもメリットの一つと言えるだろう。 本を断捨離することによって、あなたの部屋が生まれ変わるきっかけになるかもしれない。
運命の本に再開するきっかけになる
せっかく買った本を読み直すきっかけは実はあまりない。友人や同僚との会話で盛り上がった時か断捨離をしようと試みる時くらいだ。断捨離をすることで、あなたに気づきを与えてくれる大切な本に出会えるかもしれないのだ。 断捨離しようと試みた時にはじめてあなたは本棚の本たちがあなたにとって必要か不要かをジャッジする土台に立つことが出来るのだ。
本を断捨離する方法
1.目標を決める
今回の断捨離の目標を決めよう。「◯冊残す」でも「ときめいた本だけ残す」でも何でもよい。判断する基準を決めるのだ。この目標があるだけで、あなたの断捨離は有意義なものになる。 その時に注意することは「残すことありきで考えないこと」だ。そもそもあなたがかつて一度は心が動かされた書籍が本棚にはあるのだから、かつてのことを思い出さないものはない。しかし、あくまで断捨離だ。減らすことベースで考えて目標を決めることをおすすめする。
2.タイトルがすべて見えるように、床に全ての本を並べる
まずはあなたの本棚にある本を全て床に並べてみよう。いかに部屋の中で本が場所を専有していたのかに気づくはずだ。
3.分別する
はじめに決めた目標をベースに断捨離するか否かを決めるのだ。もしここで、どうしたらいいのか悩んだのであればそれは捨てるという意思決定でも構わない。おそらくその悩んだ本は二度と読まないからだ。 本を読むことで本の内容はあなたの身体の一部になる。「今までありがとう」という思いを込めながらお別れする。あなたの人生にとって欠かせない、これから先も本として持っておく必要があると思うものは残しておく。
4.本を処分する
捨てる
資源ごみとして捨てるやり方だ。これまであなたの知識となったことに感謝の気持ちを持って捨てよう。
売る
フリマアプリやオークションに出品をすることや中古本の買取業者に売るということだ。本を売ることであなたが断捨離するした本たちが新たな人との出会いを得られることになる。売るということは手間であるが、お小遣い稼ぎにもなるため一石二鳥だと言えるだろう。そのお金はまたあなたに運命の出会いをプレゼントしてくれるのかもしれない。
あげる
友人や会社の同僚にあげるのも処分する方法の一つだ。図書館や施設に寄贈するのも選択肢の一つかもしれない。あなたがかつて心を動かされた本が読みたい知人に本を譲ることあなたの思想や考えを形作ったものをシェアする事ができるかもしれない。「自分の本棚を見られるということは裸を見られているような気がする」と言われたりもする。そのくらい本をあげるという行為は相手に対しての信頼を示す行為でもあると言えるのだ。
その他
電子書籍で買う
近年、人気な方法としてamazon kindleやkoboなどの電子書籍として本を持つことがある。電子書籍であれば、自宅の中で場所を取らずクラウド上で管理できる。しかも、例えあなたが外出中であったとしても、いつでも本の内容を見返すことが出来るのだ。まだ電子書籍に対応していない本もあるため、限られているかもしれないが非常に便利な手段のうちの一つだ。
断捨離の際に気をつけること
1.その本が絶版になっている可能性がある
いつでも出会うことが出来ると思ってお別れをするその本ももしかしたら絶版担っているかもしれない。電子書籍で売っているのであれば心配はいらないが、もし希少性が高い本であるならば一度チェックしてみる必要はあるだろう。もし次読み返したいと思った時に読み返せない可能性があるからだ。
2.読書記録を取るようにする
せっかく読んだ本、読書記録をつけてみてはどうだろうか。Evernoteやnotionといったメモアプリを利用するのも読書メーターなどを利用するのもよい。本は読むタイミングによって感じ方は変わってしまう。今の貴方の感性だからこそ得られる感想を記録しておくのはオススメだ。記録をすることで断捨離も安心して行うことが出来るようになる。 参考: 「読書メーター」 https://bookmeter.com/
いかがだろうか
大前提、本というのはあなたの人生を豊かにするものだ。今のあなたは今まであなたが読んできた本によって出来ているといっても過言ではない。 読み終わった後に今後この本を残さないかもしれないという感覚はあなたの読書の密度を高めてくれるに違いない。本棚に並べていても本は意味がないのだ。もしインテリアとして本が必要なのであれば、ビジュアルだけを重視して購入すればいいだろう。しかし、本好きのあなたはそれを許さないはずだ。 これを機会に断捨離をしてみてはどうだろう。
おすすめ書籍
人生がときめく片づけの魔法 改訂版 /近藤 麻理恵