瞑想を実践しても意味がない人の2タイプ。効果を出す条件も解説。

2018年6月ニューヨーク・タイムズによって瞑想がモチベーションを下げる効果があるという研究が発表された。このニュースが世界中の瞑想実践者を驚かせた。
しかし、この発表には大きな欠陥があった。瞑想に懐疑的な人たちに対して瞑想に意味がないと思わせたこのニュースについて。


瞑想は意味がないと思ってしまった人が多いかもしれない。
もしかしたら、理由はあのニュースによってではないか。
「Hey Boss, You Don’t Want Your Employees to Meditate」
2018年6月14日のニューヨーク・タイムズが報じたこのニュースは一部の人に瞑想は意味がないというイメージを鮮烈に焼き付けた。世界中で瞑想が盛り上がっていると報じられている中で、瞑想が従業員のモチベーションを低下すると報じたこのニュースは水を差すことになった。
実際にこの記事を読んでいた瞑想に興味があった層を瞑想から突き放したと言っても過言ではない。ニューヨーク・タイムズのインパクトとはそれほどまでに大きい。

https://www.nytimes.com/2018/06/14/opinion/sunday/meditation-productivity-work-mindfulness.html

しかしながら本当に瞑想は意味がないのであろうか。

瞑想に効果はないのか

このニュースに対する意見はNoだ。
なぜなら、この記事の論拠には大きな欠陥があるからである。この研究に対する反論をInc.が以下のように報じている。
One of the biggest problems with the far-reaching conclusions is the scope of the study itself. To test the effects of meditation, the authors had participants listen to a single 8- or 15-minute mindfulness meditation recording online. We do not know if people were lying down or washing dishes as they were listening. Seriously? That's not nearly enough time to justify such sweeping conclusions. The benefits of meditation are much more obvious after several weeks of practice. That's why so many of the studies that have proven those benefits are based on programs of eight weeks or even longer.
https://www.inc.com/arianna-huffington-richard-davidson/this-study-says-you-shouldnt-let-your-employees-meditate-its-totally-wrong-heres-why.html
簡単にまとめると、「瞑想の効果を検証するにあたっての計測時間がマインドフルネス瞑想の音源をたった8~15分の1回を聴かせただけであり正しく計測されていない。しかも、その計測している間、被験者は横になっているか皿を洗っていたのかも分からないから実験結果としての妥当性は無く、立証するには十分な時間とは言えない。」というものだ。

この意見は理にかなっていると言えるだろう。
瞑想は8週間以上継続することで効果を発揮すると考えられており、それらは学術的にも証明されている。その結果として、マインドフルネス認知療法(Mindfulness-based cognitive thrapy:MBCT)は8週間の8つの研修プログラムを設定している。 これだけ見てもこのニューヨーク・タイムズの今回の記事が見当違いだったことが明らかだろう。

正しい期間と方法で実践すればマインドフルネス瞑想の効果があることは明らかだ。GoogleやYahoo!といった合理的な経営判断を行う外資系IT企業がマインドフルネスを社内に導入しているという事実もこの効果の明らかさを補強するだろう。

瞑想を実践しても意味がない2つの理由

ただし、瞑想を実践しても効果が感じられない場合はある。
1.やり方が間違っている
2.精神状態が不安定もしくは精神疾患を患っている
の2つの場合には、たしかに瞑想は実践しても効果がないと言える。

1.やり方が間違っている

そもそも瞑想の実践をしていてもやり方がそもそも間違っているのであれば効果は無い。当然だが、継続していても実際に効果のないやり方で実践していても意味がない。正しい知識とやり方で毎日実践していくことが重要なのである。

2.精神状態が不安定もしくは精神疾患を患っている

瞑想にリスクがあるとしたらこの場合だ。

実際に、ロンドン大学での研究チームの発表によると瞑想によって不安や恐怖といったネガティブな感情になったことのある経験がある人は全体の約25%にも及ぶという説を明らかにしました。

研究結果にある通りによっては瞑想がネガティブな結果を招きうる可能性は証明されており、リスクもある。自分にとって瞑想という手段が適切か否かはきちんと見極める必要はあるだろう。

瞑想に効果はある

従業員に瞑想を実践してもらうことに効果はあるのかに対しては「ある」と言えるだろう。

しかし、条件付きにはなる。正しいやり方と8週間以上の期間をかけた場合だ。

積極的にマインドフルネスを福利厚生として社内に導入しようとする動きは日本でもある。心のケアが遅れているこの国を救うかもしれない大きな流れを途絶えさせないようにしたい。
正しくは、「Hey Boss, You Want Your Employees to Meditate when they can do it in the right way」じゃないだろうか。