ストレス耐性を高めることは可能なのか
wrikeの調査によると、2018年職場でストレスを感じている人の割合は6割を超えた。ストレス社会という言葉が年々馴染んでいく日本。この世界に生きる者として身につけたいのがストレスに強くなる力。ストレス耐性を高めるとは。
そもそもストレスとは何か。
ストレスとは、
精神緊張・心労・苦痛・寒冷・感染などごく普通にみられる刺激(ストレッサー)が原因で引き起こされる生体機能の変化。一般には,精神的・肉体的に負担となる刺激や状況をいう。
見てもらえば分かる通り、ストレスは生まれながらに人間に備え付けられた生理的反応であり、決してネガティブな効果だけではない。適度なストレスはプラスな効果を持っており、パフォーマンスの向上のために役立つこともある。
生きていく限り人間は多かれ少なかれストレスを感じ続けることになる。仕事や家族、恋愛など他者との関係の中で人の心には様々な刺激を受けている。
しかしながら、スマートフォンの普及やSNSの発達によって以前よりもマイナスのストレスを感じやすくなっている時代であることは否めない。気づかぬうちに多くの情報に触れ、気づかぬうちに心的ストレスは蓄積されている。
このストレスと隣合わせ時代に重要なのは、ストレスを感じないことではなくストレスと仲良く共存することなのだ。ストレスと上手く付き合っていけるビジネスマンは強い。採用段階においてもストレス耐性が高い人が評価されているのも事実。優れたビジネスマンであるためにストレスは一つのテーマだ。
ストレス耐性を高める7つの方法
ビジネスマンにとってストレスとうまくやることの重要性は述べた通り。あなたにとって負の影響を及ぼす可能性のあるマイナスのストレスに耐性を高める方法を紹介する。
1.自身にストレスを与える環境から離れる
ストレス耐性とは我慢し続けることではない。もしあなたが自身にマイナスのストレスを与えている原因を理解しているのであれば、そのストレスの源から離れることが一つの解決策だ。自分自身の限界を理解した上で、限界に達する前にストレスを与える環境から離れ、適度な距離感を持つことでストレスはコントロールするこが可能になる。もし、仕事がストレスの原因なのであれば休むことも一つの手段であろう。出来ることなら、仕事の何がストレスなのかを因数分解し、その因数と上手く付き合っていこうと考えられることが良いが。
2.質の高い睡眠を取る
良質な睡眠を確保することはストレス耐性を高める上で重要な方法だ。身体の状態によってストレスに対する敏感さや耐えられないレベルまでの負荷は異なる。この違いは誰もが知るものであろう。疲労し帰宅した時とぐっすりと寝て起きた状態とではストレスの感じ方は異なるのだ。
心身ともに健康であるために、睡眠は重要な役割を持つ。ストレス耐性をいかに高めるかと睡眠の質をいかに高めるかには深い関係があるのだ。
3.栄養バランスのよい食事を取る
言うまでもないが、体調をいかに整えるかもストレスと向き合っていくかにとって重要である。特に、高度にストレスを感じている状態のときには日常ルーティンが疎かになり、人は食事に対しての意識が下がると考えられている。意識的に毎日、栄養価の高い食事を摂取することを心がける。それだけでストレス耐性はぐんと高まるのだ。
4.筋トレをする
マッチョはストレス耐性が強いという噂を聞いたことは無いだろうか。大変な筋トレを頑張り続けられる人は結果としてストレス耐性が高かったという結果論ではない。科学的にも証明されているのだ。
筋力トレーニングによって私達の身体には幸せホルモンと言われるセロトニンが分泌される。セロトニンの効果によってポジティブ思考になれるといわれているのだ。やればやるだけ身体の変化になり、成果を実感しやすいという点も筋トレがポジティブ思考に繋がると言われる理由かもしれない。起業家の多くが筋トレにハマる理由も納得出来る。
5.瞑想する
Appleのスティーブ・ジョブズ氏や野球選手のイチロー氏、サッカー選手の長友氏らも実践しているという瞑想。瞑想にはストレスを軽減する効果があると考えられている。瞑想を実践することでリラックス効果を得られることが出来、幸せホルモンと言われるセロトニンやドーパミンを脳が出すようになる。スポーツ選手や経営者など普段ストレスと隣合わせの環境に身をおく人たち実践する瞑想の効果は期待できるだろう。ストレス耐性を高めるために瞑想は効果的だ。
6.学生時代の友人に会う
利害関係のない昔からの友人に会うことはストレスと上手く付き合うことで効果的かもしれない。自分がストレス過多な状態にいることに気づいたなら、学生時代の友人に連絡をとってみよう。彼らはきっとあなたにストレスを与えるものに対して別の捉え方を提示してくれるはずだ。もしかしたら、笑い飛ばせるものに変えてくれるかもしれない。昔ながらの利害関係のない友人はあなたがストレスと向き合う上でのキーパーソンになりうるのだ。
7.直接の上司ではないメンターに会う
ポジティブにストレスと向き合うきっかけを与えてくれるのがメンターの存在である。メンターはあなたがあなた自身を客観視することを手伝ってくれる。あなたがマイナスな気分になるものだと思いこんでいるそのストレスもプラスに変える可能性があるのだ。同しようもないと思っていた状況すらも違う味方があるかもしれない。直接自分の昇進を決めない直属の上司ではない他部署の上司や社外のメンターと呼ばれる人に相談することはあなたのストレス耐性を高める。
以上の7つを習慣に組み込むことで、あなたのストレス耐性はきっと高まるはずだ。
いくつかだけでもいい。出来ることから少しずつ試して欲しい。
ビジネスマンにとっての永遠のテーマ、ストレスマネジメント
ストレス耐性を高めることは可能か、不可能か。
可能である。
ストレス社会に生きるあなたがやらなければならないことはあなた自身がストレスを感じていることを自覚し、あな他の感じているストレスを自分がコントロールできるものと出来ないものに分けることだ。
ストレス耐性が高い状態とはストレスマネジメントが出来ている状態のことであり、マネジメントが可能かどうかは認識出来ているという前提があってのみ議論のテーブルに乗る。職場でのメンタルヘルスの問題は今や企業のみならず日本全体の問題である。
あなたのストレス耐性を高めるために、まずは出来ることから試してみて欲しい。
きっとこの習慣は将来にかけてあなたを助ける財産になるだろう。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000041519.html