ノルアドレナリンがあなたに与える影響

ノルアドレナリンという神経物質を知っているか。別名ストレスホルモンと呼ばれるこのホルモンはあなたのパフォーマンスに深く影響を与えると言われている。本記事ではノルアドレナリンとは何か、どういう効果があるかについて解説したい。


ノルアドレナリンとは

ノルアドレナリン(noradrenaline)は、強いストレスを感じる状況下で分泌されるストレスホルモンのうちの一つである。「ストレスホルモン」と呼ばれるのはこのノルアドレナリンが強いストレス時に分泌されるからである。
ノルアドレナリンにが適度に分泌することによって

集中力が高まる

やる気が向上する

ストレス耐性が高まる

などのメリットがあると言われている。
しかし、逆に過剰に分泌されてしまうと、

攻撃的になってしまう

イライラしやすくなってしまう

といったデメリットを生む原因になりうるのだ。これらは全て自律神経が深く関係しており、交感神経優位になることによりノルアドレナリンの分泌が促されるということがわかっている。

また、ブリタニカ国際大百科事典によると以下のように定義されている。

ノルエピネフリン,あるいはアルテレノールともいう。副腎髄質,クロム親和細胞および交感神経細胞から分泌されて,生体内で神経刺激伝達物質として働いているカテコールアミンの一種。副腎髄質ホルモンであるアドレナリンの前駆質でもある。心筋,睾丸および卵巣ではアドレナリンより多く存在する。血中遊離脂肪酸を上昇させるほか,血圧上昇,中枢神経系の刺激などの作用をする。昇圧剤として臨床面で応用されている。
ブリタニカ国際大百科事典小項目事典

ノルアドレナリンとアドレナリン

ノルアドレナリンの話になるといつも想起されるのがアドレナリンだ。言葉が似ていてるこの2つの言葉だがどういう関係なのだろうか。アドレナリンはあなたが今まで聞いたことがあるだろう効果だ。興奮状態などの交感神経優位な状態で分泌されるホルモンであり代謝が良くなったり、普段より疲れにくくなったりという効果がある。
一言で言うと、
効果は同じほとんど同じ、強いて言うのであればアドレナリンは身体に、ノルアドレナリンは心に影響を及ぼすということだ。生成過程や受容体、働く場所などの違いはあれどノルアドレナリンはアドレナリンの前駆体といえる。つまり、ノルアドレナリンとアドレナリンは同じような効果をもつ物質だけれど、効果を発揮する場所が異なる物質であるというのが正しいだろう。

ノルアドレナリンの増やし方

ノルアドレナリンは行動や習慣によって上手にコントロールすることが可能。大前提、ノルアドレナリンはバランスが非常に大事なホルモンで過剰に分泌することでデメリットを生んでしまう可能性もあるが、あなたのパフォーマンスを向上させる効果があるため意図的にコントロールできるうようになると自身のパフォーマンスを向上させる事ができるのだ。

以下のようなことがおすすめだ。
・筋トレをする
・勝負事をする
・恋をする

どれにも共通することが適度なストレスに晒されることがある。ノルアドレナリンというホルモンが分泌されるのがストレス下においてであるため、自分が少し緊張するや興奮するような状況下に身を置くことが一番大切なのだ。スポーツをすることやスポーツ観戦をすること、恋をすると人は盛り上がって興奮状態や緊張状態になる。定期的にそういう心理になる状況を作り出すことはノルアドレナリンを意図的に分泌させる上で重要なのだ。

さいごに

アドレナリンやノルアドレナリンは日々のパフォーマンスを向上させる上で非常に重要な役割を担うホルモンであることは分かっていただけただろうか。
もちろん、ノルアドレナリンの過剰分泌はうつ病や不眠症などの精神疾患の原因になる可能性やあなたの人格にも悪影響を及ぼす可能性があるため適度な量であることが重要だ。
ノルアドレナリンと上手に付き合って、より活躍できるようにしてほしい。
ホルモンの分泌量を意図してコントロールできるうようになるとあなたの日々の生活はぐっと良くなるかもしれない。参考:「Noradrenaline effects on social behaviour, intergroup relations, and moral decision」
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4899514/
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