シニアが資格を取るための効率的な勉強法とは

仕事で必要になったり、あるいは将来のキャリアのためということで資格取得を目指す社会人の方は多いはずだ。しかし忙しい生活を送る社会人が効率的に勉強するにはどうしたら良いのだろうか。今回は、社会人が資格取得をするためのオススメの勉強法や、逆にやってはいけないNGな勉強法を紹介していく。


仕事で必要になったり、あるいは将来のキャリアのためということで資格取得を目指す社会人の方は多いはずだ。しかし、いきなり資格を取ると言っても、どのように勉強していくのが良いのだろうか?普段の仕事でただでさえ忙しい社会人は、勉強のために十分な時間を確保するというのは難しい。だからこそ、効率的な勉強法と工夫を取り入れて、乗り切っていく必要がある。
今回は、社会人が資格取得をするためのオススメの勉強法や、逆にやってはいけないNGな勉強法を紹介していく。

準備をする

資格取得の勉強をするに当たって、やみくもに勉強を始めるのはNGだ。継続して勉強し、効率的に資格を取るために、まずは準備として3つのことをしておきたい。

取得の動機を明確にする

なぜこの資格を取得しようと思ったのか、その理由や動機を明確に書き出しておこう。
仕事で必要だから必ず取らなければいけない、将来のキャリアアップのために取ろうと思っている、などそれぞれ動機はあるだろうが、この動機は勉強を続ける上で必要になる。
基本的に、人間は追い込まれて動くことが多く、取っても取らなくても良いと思っている資格の勉強は続かないと思った方が良い。多少眠くても早起きしたり、夜勉強できるだけの、自分なりの資格取得の理由を勉強を始める前にもう一度明確にしておこう。

試験日は半年以内に設定する

資格取得には、多くの場合試験日があり、それに合わせて勉強のスケジュールを作ることになる。この際、資格取得までの期日はなるべく数ヶ月〜半年以内に設定するのが良いだろう(もちろん資格の難易度にもよるが)。
これは、半年以上先の試験を目標にしても、まだまだ先だとの思いから、集中して勉強することが難しいからだ。資格取得は、忙しい今の生活にさらに勉強を組み込む必要があり、ある程度その期間は馬力を発揮して勉強することが必要になる。短期集中的に勉強をして一気に取ってしまうのが、忙しい社会人に取って効率的なやり方だろう。

勉強の大枠を捉える

さて、動機と期日が決まったら、最後に資格取得のために何をどれくらい勉強するのか理解しておくことが重要になる。
過去に受験した人の体験談や、対象の資格の公式サイトのFAQなどを確認して、どんな教材を使って勉強するのが良いのか、それらの勉強を進めるにはどれくらいの時間が必要になるのかを調べるのが良いやり方だ。ただし、個人がブログ等で発信している内容は、多少の虚飾がある場合もあるため、注意したい。
教材に関しては参考書と、過去問、問題集などを使うのが一般的だ。体験談などから、資格取得に必要なちょうど良い分量の教材を選ぼう。あれもこれもと手を出したくなるが、限られた時間で勉強する必要があることから、必要最低限の教材を選ぶのが重要だ。選ぶ際には電子版や通販でいきなり買うのではなく、実際に書店で現物を見て、難易度や解説のわかりやすさから、自分にあった教材を選ぶのがオススメだ。余裕があるならば、何種類か買って、最初の数ページを使ってみた上で、自分にあっている教材を選ぶのが良い。

計画を立てる

勉強を始めるための準備が三つできたら、実際にどのように勉強を進めていくのかの計画を立てることになる。早く勉強を始めた方が良いのでは?とも思うかもしれないが、忙しいからこそ、それにあった現実的な計画を立てることが、結果的に資格取得のための近道になる。

かかる時間を見積もる

計画を立てるに当たって、自分が使う教材を進めるのに、どれくらいの時間がかかるかを見積もる必要がある。時間を測りながら、最初の数ページを進めてみよう。
それを元に、本の全ての分量から、資格取得に必要になりそうな勉強時間の概算を出すことになる。その勉強時間で、教材を全てこなすことができれば、資格取得できるというわけだ。

1日単位まで計画は落とし込む

やる教材と時間の感覚をつかむことができたら、いよいよ計画を立てることになる。
この際、月でどれくらい進めるかを決めたら、それをさらに週ごとの目標にし、最終的に1日ごとに、この参考書のこのページからこのページまで、という具体度で目標を細分化していきたい。
面倒かもしれないが、月や週ごとの目標などではついついやるのが後回しになってしまう。毎日、どれだけ進んだかを振り返ることで、勉強の進捗が正しく把握できると共に、やる気を継続することにも繋がる。

ある程度余裕のある設計にする

計画を立てる時に起きがちなのが、進捗を理想的に想定しすぎることだ。実際には急な予定が入ったり、疲れてどうしても勉強できない時などがあるため、計画時に想定するほど順調には進まないはずだ。だからこそ、それを織り込んで、少し余裕があるかもと思うくらいの計画を立てるのが良い。
どんなに立派な予定であっても実際に勉強できなれけば意味がないため、確実に実行できる計画を立てるようにしよう。

時間を捻出する

さて、計画がたったら、いよいよ勉強をすすめることになるが、とはいえ忙しい生活に勉強を組み込む余裕などあるのだろうか?
鍵になるのは、隙間時間や朝夕の時間を効果的に使うことだ。まとまった時間を取ることが難しいからこそ、賢くコツコツと進めていくことが必要になる。

隙間時間を利用する

ありきたりとも言えるが、通勤時間や、ランチ後の休憩時間のような隙間時間を使うことは、忙しい社会人が勉強を進めるために非常に重要な時間となる。一つの隙間時間が数分間でも、それらの時間を合わせると数十分から1時間になることも。この隙間時間というのは、限られた短時間ということで、まとまった時間よりも集中しやすい状況でもあるため、有効に活用しよう。
隙間時間をうまく使うには、隙間時間用の勉強を用意しておくことがコツだ。参考書や問題集を広げることはできないので、スマホを使った勉強法がオススメになる。
例えば、その日進める分の参考書のページを事前に写真としてとっておいたり、1日の終わりにその日に学んだ内容を声に出して録音しておき、それを聞くことなどができる。資格の内容にもよるが、語学関連の資格などであれば、アプリが充実しているため、そこから探すのも良いだろう。

人付き合いは最低限にする

時間を捻出するには、退社後のまとまった時間が貴重になるが、そこで問題になるのが飲み会などの付き合いだ。全て断るのは仕事にも差し障りがでて、難しいかもしれないが、資格勉強中は最低限にするのが、良いだろう。
とはいえ、普段勉強しているならば、たまにはリフレッシュも必要だ。我慢しすぎず、勉強の進み具合と相談しながら、参加するようにしよう。

朝と夜で適切な勉強をする

勉強を効率的にすすめるに当たって、もう一つ意識したいのが時間帯ごとに脳の状態にあった適切な勉強をすることだ。
一般的には、朝は頭が冴えているため、思考や計算が必要になる勉強をするのが効果的だ。逆に夜には、夜間に記憶が整理されるため、暗記系の勉強をすることが定着しやすくなる。

効果的な勉強法

効果的な勉強方法というのは、取得する資格によって異なり、また個人としてやりやすいやり方があるため、それぞれが自分の資格とやりやすさに合わせて、自分の勉強方法を確立することが重要になる。
ただしその上でいくつかおすすめとされる方法を紹介しておこう。

時期ごとに勉強内容を変える

計画する部分とも関係があるが、資格の勉強をするに当たっては、時期ごとに勉強の内容を変えた方が効果的だ。
具体的には、以下の4つの時期に分けて、それぞれで勉強内容を変えていくことになる。

基礎固め期間

まずは、その資格取得をするにあたって一通り基礎を勉強する期間だ。細かく参考書を読み込んだりはせずに、大まかな知識や全体像を知るので十分だ。

過去問実践期間

資格取得のための勉強の中心部分になる。過去問を解くことが勉強になるのか?と思うかもしれないが、実践的な形式で問題を解いて、間違えた部分を勉強するというのが、効率的なやり方だ。詳しくは次の項で解説する。

調整期間

現状の状態で資格試験に受かることができそうかを考えた上で、必要なことを追加で勉強する期間になる。基礎固めと過去問を経て、今の実力がなんとなく把握できているかと思うので、新しく問題を解くでも、復習をするでも自分に必要な勉強をするようにしよう。

追い込み期間

試験に向けて最後の追い込み期間だ。時間を測りしながら、実践的な形式で試験に向けての準備をしよう。

過去問をうまく利用する

過去問というと最後の仕上げのイメージがあるかもしれないが、初期からやるのが実は効率的だ。
問題を解くことで、そもそも自分の理解できている箇所と間違えた箇所を把握し、何を勉強すれば良いのかが明らかになって、必要な箇所を効率的に勉強する事が可能になる。ある程度基礎を固めることができたら、過去問を解く→復習する、ということを勉強方法を取り入れてみよう。教科書を読み進めて行くやり方よりも定着が良いはずだ。初めはボロボロかもしれないが、今の自分の実力も合わせて把握できるためオススメだ。

また、もう1つの利点として問題馴れできることも重要だ。資格は資格取得後の仕事のために必要な知識とも言えるが、一方で突破すべき試験でもある。試験である以上、問題の形式や答え方にはある程度のクセや傾向がある。ただの問題集ではなく過去問を使う事で、自然にそれらの傾向を把握し、試験に強くなることができる。
また、過去問は一度解いたら終わりではなく、過去10年分程度を複数回繰り返し行うことが効果的だ。ただし、直近1〜2年分くらいは、試験直前の追い込み期間用に取っておいた方が良いかもしれない。

NGな勉強方法

勉強方法はそれぞれだが、限られた時間のなかで、効率的に勉強を進めるに当たって、オススメできない方法がある。以下の3つのやり方をしている人は、やり方を見直してみると良いかもしれない。

丁寧にノートを作る

丁寧にノートを取れば確かに定着しやすく見直しやすいのだが、この方法はかなりの時間がかかってしまう。時間があればやっても良いかもしれないが、ノートを作る期間は基本的に知識をまとめ直しているのみで、実践的なアウトプットをしている訳ではない。もしまとめ直したい、という場合には口に出して話してみる方法がオススメだ。自分に解説するように知識を話すことで、ノートをまとめるのと同じように知識を整理することができるだろう。

参考書を最初からじっくり読んでいく

参考書というのは、文字通り「参考」にすべきもので、一から全て読んで行くには分量も多すぎてなかなかやる気も上がらないだろう。
問題を解きながら、理解できなかった箇所を調べるのに参考書の該当部分を読む、というのが記憶の定着もしやすく効果的な使い方だ。

睡眠時間は削らない

勉強が進んでいないと睡眠時間を削ってまで進めたくなるかもしれないが、基本的に睡眠時間は削らないようにしよう。睡眠時間が短くなれば、翌日の勉強や仕事にも支障が出てしまう。数ヶ月程度とある程度の長丁場になるからこそ、生活リズムは整えて勉強するのが良いやり方だ。

まとめ

いかがだっただろうか。資格取得には通信講座やセミナーなどを利用することもできるが、独学であればお金もかからず進められる。何より、自身で計画して学習することを身につけることができれば、他の資格を取得する時や、新たなことを学ぶ際にも転用でき、自分の自信にもなるだろう。
忙しいからこそ、効率的な勉強方法をぜひ自分なりに確立してみてほしい。