企業側の需要が高いのはどっち?ジェネラリストとスペシャリストについて解説
ジェネラリストとスペシャリストという言葉を聞いたことがあるだろう。ビジネスマンにおいては一見究極の選択とも言えるだろう。本記事ではこの2つの言葉に迫りたい。
ジェネラリストの利点
今までの企業においてジェネラリストと言われる総合職がマネージャーやリーダーになる傾向があるのも決して不思議ではないだろう。彼らは汎用性の高いスキルを持っており、ビジネスをグロースさせるスキルもプロジェクトメンバーのマネジメントスキルも持っている彼らはビジネス上でマネージャー適しているのだ。
ある研究によると、不確実な領域(自分とは専門外の領域)ではジェネラリストのほうが結果の予測の力に優れてれいるということが明らかにもされている。
ジェネラリストの欠点
参考:「Why Foxes Are Better Forecasters Than Hedgehogs」
http://longnow.org/seminars/02007/jan/26/why-foxes-are-better-forecasters-than-hedgehogs/
スペシャリストとは
スペシャリストの利点
スペシャリストは特定の領域に関する深い知識を有しており、企業からの需要は高くなっている場合がおおい。一度、スペシャリストとして一つのことに深く専門出来るようになるとその職種の需要が高まり続ける限りは常に安定したポジションにいることが出来るようになる。その分野の権威になることは、ジェネラリストには難しくスペシャリストならではの権利と言えるだろう。
スペシャリストの欠点
企業側の需要が高いのはどちらなのか
結論から言うと、企業側からの需要はジェネラリスト優位から、スペシャリスト優位に変わりつつある。
2013年のイギリスのHR reviewは「従業員はスペシャリストが驚異にさらされているだろう」という意見を発表した。当時は企業の経営幹部は圧倒的にジェネラリストと呼ばれる総合職出身の人達が多く、さらに専門職は採用人数も少なかった。これらの事実から6年前にはジェネラリストのほうが比較的に需要が高いと言われていたのだ。
しかし、近年その勢力図は変わりつつある。インターネットやAI(人工知能)の発達により、汎用的な知識や経験の価値が下がっているからだ。これまでは通常のオペレーションワークを人間がやる必要があったが、機械が代替するようになったおかげでジェネラリストよりもスペシャリストの採用人数の方が増え始めたのだ。特にIT企業の増加や成長はエンジニアなどの技術職の需要を急激に高めた。今や日本の採用マーケットにおいて、エンジニアは獲得しづらい職種の中でもトップレベルになっているのだ。
FacebookやGoogleといった米国のIT企業のトップがスペシャリストであったことも時代の流れを示していると言えるだろう。
ただ一つ言えるのは、スペシャリストと一口に言っても領域に依るということである。社会にとってどの専門性が価値が高いのかというのは時代によって変わるからだ。
さいごに
参考:「ジェネラリストとスペシャリストはどちらが有利なのか?」
https://www.s.u-tokyo.ac.jp/ja/press/2017/5611/
確かにアナログな世界において、これは正しいと言えるかもしれない。
しかし、人間の世界では急激なテクノロジーの発達という大きな変数がある。求められるスキルセットも変わっているのだ。これからの未来を予測しつつ、あなたはあなたが正しいと思う方向に進んでみよう。
結論は、ジェネラリストがいいのかスペシャリストがいいのかというそんな簡単な話ではない。どちらであっても自分で考え、行動し改善し続けられる力を持っている人が求められているのではないかと思う。
ジェネラリストになったからスペシャリストになれない。スペシャリストになったからジェネラれリストになれないという極端な話ではないからだ。