世界でも注目?スリープテックとは
スリープテックという言葉を聞いたことが有るだろうか。近年、世界中で急激に注目が集まっているこの言葉、実は私達の生活に深く関係しているようだ。本記事ではスリープテックの正体に迫る。
特にスマートフォンが睡眠に与えた影響は大きいと言われている。眠りにつく前にブルーライトを浴びることで覚醒状態になり睡眠の効率が下がることは皮肉ではあるが、それと同時にスマートフォンアプリの発達や重加速度センサーによってスマートフォンによって睡眠の周期を計測することが可能になったのだ。
人々が眠りに注目し始めたのは時代背景もあるだろう。もちろんスマートフォンやスマートウォッチなどの普及もあるが、2010年代以降世界中でウェルビーイングが重要視されるようになってきたというのも関係があるだろう。特に、ストレスは問題視されており日本の働く人のストレスレベルは社会問題ともいえる。そのストレスと睡眠の質は深い関係にあり、注目されるようになってきたのだ。
参考:
「スマートウォッチはあなたの睡眠を変える」|saluce
https://www.saluce.jp/wp/articles/55
以下では海外と日本のスリープテック企業をいくつか紹介したい。 睡眠アプリについては以下の記事を参照されたい。
「あなたの眠りを支える睡眠アプリ7選」|saluce
https://www.saluce.jp/wp/articles/49
海外のスリープテック事情
Dreem
脳波をモニタリングし、睡眠改善を支援するヘッドデバイスを開発するのがDreem。世界中で利用されているこのヘッドデバイスは日本円で約40,000円で購入することが可能。専門のスマートフォンアプリと連携し、スマートフォンによる加速度センサーよりも高い精度で睡眠効率の計測を実施することが出来るのだ。
参考:
「Rythm raises $11M to pursue sleep-improving neurotechnology」|saluce
https://techcrunch.com/2016/03/29/rythm-raises-11m-to-pursue-sleep-improving-neurotechnology/
bedder
SleepTunerと呼ばれる小さなデバイスによって睡眠効率を計測することが出来る。オリジナルのデバイスを用いることによって、スマートフォンよりも効率的に睡眠の質をモニタリングできることが強みだ。
sleepon
指輪型のデバイスを利用することによって睡眠効率を計測することが出来るのがsleeponの特徴だ。低血糖であればそのアラートも飛ばしてくれ、家族同士でデータのシェアも出来るのが当サービスの強みと言えるだろう。
日本のスリープテック事情
ニューロスペース
眠りを正しく可視化して組織・人の生産性を改善する サイエンスベンチャー。睡眠習慣デザインプログラムをていky9王することによって、従業員の睡眠習慣の定着を一気通貫でサポートす。イスラエルのIoTヘルスケア機器ベンチャーとの業務提携を行い、今後はIoSデバイスの開発も進め、よりデータドリブンに睡眠を改善していこうという試みだ。
参考:「睡眠課題を解決するSleepTech企業のニューロスペースが3.4億円を調達」https://jp.techcrunch.com/2019/04/08/neurospace-fundraising/
O:SLEEP
睡眠データによって、チームと従業員の生産性やメンタルリスクを改善することを目的としたサービスである。よりチームや従業員の生産性に対してフォーカスしているのがO:SLEEPの特徴といえるだろう。不眠による鬱や退職のリスクを算出し、組織課題にフォーカスしようと試みているようだ。
参考:「日豪のスリープテック企業、KoalaとO:が法人向け睡眠手当制度で連携」
https://jp.techcrunch.com/2019/05/28/koala-and-o-partnered/
日本のスリープテックベンチャーといえば上記の2社が挙げられる。まだまだ睡眠負債国と呼ばれる日本に起きている歪みは大きく、ベンチャー企業の参入余地はあるように思われる。
さいごに
今後も注目だ。